ペルーと言えば、ナスカの地上絵やマチュピチュなどで有名な国です。南米大陸のココにあります。言語はスペイン語で、通貨はソル。
引用:Google Map
運がいいのか、海外で怖い目にあったことはほとんどありません。
今回はペルーの首都、リマに行った時に起きた珍事件のお話。
その時はリマを1人でウロウロと、あてもなく観光していました。
南米では多々英語が通じないという場面に出くわしていたため、どうせこちらもほとんど英語は話せないしなーなんて、親近感を持ちながら街の人々を眺めつつ、のんびり公園を散歩していました。
FREE Wi‐Fiがある場所
マリオカートでも開催された様子。
そろそろ買い物に行こうと信号待ちをしていたその時です。
一台の車が目の前に止まって、
「ハポネサ?(日本人?)」
と、中からおじさまが話しかけてくるではないですか。怪しい。
これは、強引に連れ去られてしまうやつなのか、それともただ単に日本人と仲良くなりたい人なのか、と頭の中でぐるぐる。
対応に困っていると、おじさまが車から降りて来て、
スペイン語と英語が混ざった言葉でなおも話してくる。怪しい。
そしてやたらと車に乗せたがる。怪しい。
「えーっと、君と仲良くなりたい。日本人が好きなんだ。
僕には日本人の友達がいるんだ。その友達を紹介するよ。今から連絡するからさ。
(ケータイぴこぴこ誰かに連絡中) おかしいな、繋がらない。
あー、友達がいるのは本当だよ。だから一緒においでよ。
友達のところに連れて行ってあげる。
さあ車に乗って!何も気にしないで!いいから!車に乗ってよ!」
怪しい。
誰がこの状況で、うん♪行く行く〜♡って言って車に乗るのだろうか。
でも無理矢理乗せようとはしてこないし、ほんとに他意はないのかも?
でもなんか怖いことになりそうだな〜。どうすればいいのかな〜。
と思っていた時、
「デンジャラース!!!!」
あたりに響き渡る声。その声の持ち主は近所の住民であろうランニング中のおじさま。5〜60m先から物凄い勢いで駆け寄ってくる。
タンクトップに短パン姿の彼に私は釘付け。
息も切らさず辿り着いた彼は、ここから離れなさいと私に言うと同時に、
スペイン語で車のおじさまを説教し始めたではありませんか。
なにこれ?なんか平和じゃない?
それで言って聞くもんなの?
ていうかタンクトップのおじさまかっこよすぎ。
見ず知らずの私に英語で危険を教えて助けてくれるおじさまかっこよすぎ。
と思っていたら、車のおじさまも負けじと応戦。
しばらくして、クレイジー...と一言だけ残し、タンクトップおじさまはまたランニングに戻って行きました。
我に返った私も急いでその場を去り、車道が狭く歩道は広めで、かつ人通りが多い道へ。いろんなお店に入りながら車のおじさまを撒きました。
「お〜い!君だよ君〜!車に乗ってよ〜!」
撒けてない!(笑)
声の正体はやっぱりさっきの車のおじさま。
人で溢れかえった歩道でよく見つけたな!って感じです。
その後もしばらく付いてきたようでしたが、車道から離れて歩いていたし、
車で簡単に迂回もできず路駐も厳しい通りにいたので、
安心して無視しながら逃げられました。
あまりにも堂々としていたのか、見知らぬお年寄りに道を尋ねられました。
現地人じゃないよ。確かにサングラスしてて顔はわからないけどね。
めっちゃ日本人だよ。でも観光客感が出てないのはちょっと嬉しい。
まあ黒かったんですけどね。
みたいなことがありました。
あの車のおじさまが何者だったのかは今も謎ですが、
ほんとに仲良くなりたかっただけならあの時はごめんなさい。
でもわざわざ英語で忠告してくれたおじさまがいたから、
今もこうして無事に過ごしているのかもしれないです。
本当にタンクトップのおじさまには感謝です。
ほとんどの人が英語を話せないと思っていた私に、
デンジャラスの大声は心に響きました。
でも一番恐ろしいのは、ここでの会話は全部、
こう言ってるだろうという私の勝手な判断だということです。
皆様も海外旅行の際は気をつけてください~!